そんなに働いたらたぶん死ぬ

去年の電通問題から残業時間の国で残業時間の規制をしようといろいろ検討しているみたいで、いろんな意見がでている。その中で経団連がこんな考えらしい。

 

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何考えているんだろうか?月100時間って事は稼働日20日として、一日5時間。

定時17時だとしたら22時まではいいですよと言ってるわけで。

そこから帰って夕飯食べていろいろしてたらまあ0時超えるよな。で、次の日普通に起きる…

 

検討してこんな案しかでないのなら、経団連の偉い人たちは無能だ。馬鹿だ。

そもそも検討するスタート地点が違う。「残業時間を規制する」のではなく「どうやって残業をなくすか」を検討しないとだめでしょ。

現に残業を無くして売り上げを伸ばしている会社もあるのだから、やってできないことはないはずだ。

最近特に有名なのはカルビーの松本会長。「仕事が終わったら14時でも帰れ」から「在宅ワークができるんだから会社に来るな」まで言っている。

私が好きな経営者では、もう亡くなってしまったけど未来工業の山田会長。「残業ゼロ」を実現しても会社の利益率は10%以上!ととんでもなく高い。

面白いのは、残業ゼロにしている企業は利益率も社員の能力も向上していると言う事。

残業が無いとその分で、自己を高めることができるという点が重要。たとえば仕事のスキルアップや、趣味。家族と過ごすことでも自己を高められるのだ。

特に今は趣味が仕事になる時代。ちょっと前まではなかった職業がどんどんできているのだから。

 

こういう話をすると必ず出るのが「昔は寝ないで働いていた」「今でも起業家は寝る間を惜しんで働いている」とか。

まあわかる。わかるけどいまさら昔の話をされても時代が違う。もう闇雲に働いてもいい時代なんてとっくに終わっている(だから日本の生産性は先進国の中でも最下位なんだよなあ)。

起業家に関しては、確かにそうだ。私の友人の起業家も正直いつ寝てるの?と心配になるくらい働いている。と言うか本当に一度疲労で倒れて入院したもん。

でも、一般社員と決定的に違うのは「それが好きて働いている」事と「自分の裁量で働ける事」。

たいていの一般社員に求められている事ってロボット的な仕事がほとんど。資料まとめばかりやらされても絶対にスキルアップしないし、利益を生まない。

でも「残業ゼロ」ができないって言ってる経営層は絶対ここに目を向けない。無駄な会議を開き、そのために無駄な資料を作らせるためにまた残業…という負のスパイラル。

・・・書いててうちの会社でよくあることなので泣けてきた。

 

でも決定的に違うのは「本気で取り組むかどうか」だと思う。

経営層や経営者が本気で改革を行う気があるならば、絶対改革されるはずだもん。やるっていってんだから。

表面的に言ってるだけならば絶対ならない。

先日始まったプレミアムフライデー。これに対する反応で本気でやる気があるかどうかわかるんじゃないかな。

「こんなの無理」じゃいつまでもできないけど「どうやったらできるだろうか?」と考える。この一歩が大事だもん。

 

経団連がこんなこと言っているのだから、海外から見れば頭がおかしい国と思われるのも仕方ないもんね。

本音を言えば、もう老害にはいなくなってほしい。何事もいつまでも変える気ないんだもん。冨野監督の言葉を借りるならば「老人は死ね」です。

 

 

ヒーローにも人生があるのだ

私はヒーローが大好きだ。この場合のヒーローとは、スポーツ選手とかでなくてスーパーヒーローの方。

いやもう本当に大好きで、今でも当然日曜の朝は戦隊ものと仮面ライダーを毎週欠かさず見ています。もう楽しみで。

で、アメコミも大好き。カプコンからX-MENの対戦ゲームが出たときにアニメや漫画も発売され、その時にゲームするから原作知ってた方がいいな、くらいの気持ちで読み始めたら、もうすぐハマりました。

そのアメリカにも戦隊ものがアレンジされてパワーレンジャーとなり、なんだかんだで20年位続いているわけでどうも世界には一定以上のヒーロー好きがいるらしい。

戦隊ものもいろんな職業(刑事やレスキュー、サムライや忍者)があるし、仮面ライダーエグゼイドは医者。当然それぞれの人生もクローズアップされる回もあり、物語に深みを与えてるなあと思うこともしばしば。

アメコミなんて酷いもので(ほめてます)、人気キャラクターこそどんどん酷い人生になっていく傾向がある(これには日本にはないある理由が)。

ヒーローと呼ばれる、人より強い人にもちゃんと人生があるんだなあ・・・と考えると、また違った見方ができるかな。

 

で、一番新しいヒーローと言うと、なんといっても「スーパーサラリーマン佐江内氏。当然人気ドラマなので見ている人も多いでしょ。

福田監督が原作をアレンジと言うので、期待して見はじめましたがまあ面白い!

キャスティングもピタリだし、ゴールデンで深夜の演出を持ってくる大胆さは素敵すぎるなあ。

気になって漫画も読んでみたけど、内容が全然古くないのはびっくりした。さすが藤子先生・・・先見の明があるなあと感心しきり。最終回ではパーやんとのクロスオーバーが!これがまたびっくりですよ。ある意味パーマンの後日談だよね。

 

それにしても、佐江内氏。これが実に哀愁の漂うヒーローだなあ・・・と思って見ているのは私だけかな?

家族に愛されているのはわかるし、円子なんかはちゃんと愛情表現してるし、子供たちもなんだかんだですきだよね。あれは)、仕事はそれなりにこなしているけどヒーローとしてはスーツの能力、忘却光線で周りの人々はどんなに活躍しても忘れちゃうので報われないし、当然無償での活動だから、考えれば孤独なヒーローだよなあ。

でも佐江内氏はいい人なのでなんだかんだでヒーローとして頑張っている。25日放送界では部下の池杉にスーツを渡すけど、どんな活躍をしているか気になっていろいろ口出ししているのは、やはり善人なんだなあ・・・と思わせる。

そして結局またスーツを返してもらい、またスーパーマンとして活動をする。それが誰にも知られることのない活動でも。

 

ドラマはコメディだけど、実はテーマはすごく深いのでは?と思っちゃう作りになっている気がするなあ。そこが福田監督の狙いなのだろうか…?穿ちすぎかなあ?

 

個人的にはこの勢いで変態仮面3を早く!と思っているのだが、これはもう別の方向で問題が・・・(本当ヒロインどうするのよ~?これだけでもやってほしい!)

 

兎にも角にもこれからも気になるドラマ、佐江内氏。来週も楽しみにしてます!

 

 

 

新しく出た版には福田監督のコメントも載ってます

ラスト・ウルヴァリン!

まずはこちらを。

 


映画『ローガン(原題)』予告編

 

ヒュー・ジャックマン主演の「X-MEN」シリーズスピンオフ ウルヴァリンシリーズの最終作が「ローガン」となり、2017年6月に日本公開が決まったそうです。

予告から見ると、なんとミュータントがいなくなった世界で、歳を取った(!)ローガンのもとにプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアが一人の少女を連れてきて、そこから物語が始まる・・・といった感じ。

 

この作品でヒュー・ジャックマンウルヴァリン役は最後になると言う事で、すごく寂しい思いとありがとう!と言う気持ちでいっぱい。

考えてみれば2000年から17年間も同じ役、しかもウルヴァリンと言う大人気キャラクターを見事に演じ切ってくれた訳で、これは感謝するしかない。

そもそもウルヴァリンX-MENではトップクラスの人気キャラクターであることから最初に映画化、役者が発表されたときは結構叩かれた覚えがあるのです。

一番言われたのが、身長が違いすぎる事。原作での設定は160cmに対してヒュー・ジャックマンは189cm。この慎重さと当時はあまりメジャーではなかったため余計に騒がれたのだが、映画公開されたら、まあこれが見事なくらいハマりすぎててみんな手のひら返し(笑)。私もその一人だったんだけど、そのくらい見事でした。

原作の方でも、映画公開後に展開された「アルティメット」シリーズではウルヴァリンが若干長身になってたという位はまり役。

 

その後のシリーズも好調でこのままずっと演じてほしいくらいなのですが、長期シリーズは、どうしても年齢という問題が出てくる。

しかもウルヴァリン、その能力のおかげで加齢がとんでもなく遅い、と言う設定付きなのです。実際第二次世界大戦時にはキャプテンアメリカと作戦行動をしてたりと、本当に過去の設定が固まったのは結構最近なくらい年齢不詳でもあったわけで。

なので、役者の加齢問題はどうしても出てくる。そこで原作のどの題材を持ってくるのか?興味と不安があったのだが・・・

 

実はパラレルワールドで歳をとったウルヴァリンが主人公の作品はいくつかあるのだが(当然かなりの未来の設定になる)、確かにここなら役者の加齢をプラスに使えるし、重厚な作品になりそう。

しかも今回はどうもX-23が登場するっぽい。彼女はウルヴァリンのクローンなので、もしかして今後のX-MEN映画に登場するかもしれないし…

 

ちなみにX-23、もともとアニメオリジナルのキャラクターだったんだけどあまりに人気が出たため原作に逆輸入されたという、日本で言えばパトレイバーのシバシゲオさんみたいな感じ?(たぶん違う)

しかし人気キャラの為、過去の設定が過酷な例に漏れてません(笑)。映画では違うとは思うけど、どうなるのか楽しみ!

 

兎にも角にも大人気になったヒュー・ジャックマンが演じる最後のウルヴァリン。これは絶対劇場で見ないと後悔しそう!

 

 

中学受験が流行らしい

今やお金持ちだけでなく、普通の家庭でもかなりの確率で受験するとか。私の時代とは変わったなあ…

学力によって生涯収入が変わるとか、そんな記事が結構あったりして不安になるもの分かるし、高校や大学進学の時には楽になるのでメリットはたくさんあると思う。

 

ただ、どんな勉強するにしても、目標があるのとないのでは全然吸収力が違う。なのでやはり合格したら安心だ~!とそこで止まっては結局無駄になっちゃうかも。

合格がゴールではなく、あくまでスタートなんだと言う事をちゃんと教えておいてほしい。

それに今や日本の教育は、世界から見たらどうしても?な点もある。

いい学校出ても普通の会社に就職したらあまり変わらない。

 

でも、これから10年の間は仕事の内容がかなり変わってくる。だから何にでも興味をもって、どんどん進んでほしい。

そして疑問に思ったら、どんどん突き詰めてほしい。そうすればきっと新しい道が開けるはず。

 

よく若いと言うのは可能性がある!と言うけど、本当なんだよなあ。

人生って20歳代までの財産が大切だと、今になって思うよ。

仕事に熱中するのもいいけど、それだけじゃたぶん空しくなってくるよ。

これからの時代の為に読んでほしい本の紹介 ~読んだ本から紹介します

 正月過ぎまでは全然雪が無かったのに、一気に積もりだしてすでにひと月過ぎ。いや~今年は冬将軍が本気出してます。それにしても一気に降りすぎて大変です。

出かける時間がどうしても短くなり、その分読書は増えてます。

そんな中で面白かった本を紹介します。

 

恐らくこれから5年間は世界が激変して、仕事の意味も変わってくると思う。特に日本は変化しなきゃ、どんどん世界から取り残されるのでは?と。

そんな中、何かヒントになると思うのを選んでみました。

 

 

 

AI時代の人生戦略   「STEAM」が最強の武器である (SB新書)

AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)

 

まずはこれ。2016年はAIやら自動運転やら、本当にこれまでの常識を変えるような技術が一般にも知られるようになった感じだけど、そんな時だから知っておきたい事が「STEAM」。サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マセマティクスの頭文字をとって「STEM」だけど、そこにアートを加えて「STEAM」というわけ。

そんなの知らなくても生活できる!と言う人も数多くいると思うけど、最早知ると知らないとでは命に係わることも。

まさにこれからの時代を生きるために知っておいた方が良いことを教えてくれる本です。

対談も二本ありますが、両方とも面白い!知識がある人同士の会話は読んでも面白い。

 

日本エリートはズレている (角川新書)

日本エリートはズレている (角川新書)

 

 続いてはこれ。著者の道上さんは駐ドバイ総領事であるので、生の世界情勢がわかる本です。

いわゆる学校で習って、ニュースとかでさらっと見る中東や中韓のイメージと実情のギャップがズドンと来る。確かに中東は危険なイメージだし、中韓の印象も決してよくない人が多いと思うけど、それだけじゃないって事を教えてくれます。

テレビでニュースとかを見て、何か違和感を感じている人がいたらすごくお勧め。

 

で、この間も書きましたがそんな 世界情勢について、どうやって情報を得たらいいのか?それ以外にも兎に角情報をどうやって得て、消化したらいいのかのヒントがぎゅっと詰まってます。

そんなに情報をって言われても時間がない!と思ってる人は、とりあえずこれを読んでみてほしいな。

 

君はどこにでも行ける

君はどこにでも行ける

 

先に紹介した「日本エリートはズレている」と似てますが、こちらは堀江貴文さんが実際に世界を旅して、今の日本の立ち位置を書いてます。

まだ日本は先進国の中でもトップクラスの国、と思っている人は多いけど、最早そんなことはない。どんどん安くなっているという。

これだけ見ると絶望的な本にも思えるけど、堀江さんが伝えたいことってたぶん第5章、それも最後の処なんだと思う。でも、そこを理解するために最初から全部ちゃんと読まないと真意が理解できないです。でも面白いから最初からちゃんと読むべし!

 

ミライの授業

ミライの授業

 

京都大学客員准教授である滝本さんの、大学で行っている講義を中学生向けに行っている内容を本にしたものです。講義内容は「新しい時代を生き抜くための考え方」。

その為に「考える力」がなぜ必要なのか?を、歴史を変えた偉人を紹介しながらヒントを解説しています。

本当にわかりやすい内容で、しかも濃い! 小学校高学年位でも読めるし理解できる内容ながら、大人にもぜひ読んでほしいです。特に子を持つ親にはぜひぜひ。

 

好奇心を“天職

好奇心を“天職"に変える空想教室

 

 最後はこちら。リアル「下町ロケット」でもある植松努さんの、こちらも公演を書き起こしたもの。

これからの時代を生きるためには「夢を持つこと」が大切になってくる、と言う事を植松さんの実体験を交えながら伝えてくれます。

知ってる人は知っていると思いますが、あの世界的なプレゼンであるTEDxでもスピーチをして、しかも200万回以上の再生がされているのです。

実際の公演は2時間くらいなので、フルサイズの公演を感じてほしい。読み終える時にはきっと何か想いがこみあげてくるはず。

この本に勇気づけられた人は本当に多くて、私の好きなブログ「まじまじぱーてぃー」のあんちゃにも紹介されていました。

 

以上、これからの世界を生きていくためのヒントが学べる6冊でした。

本って一番手軽な自己投資だと思います。これからの激変する世界をどう生きていくか?そのヒントになれば幸いです。

知識を得るために必要な知識

先日会社で非常に腹正しい事がありました。詳細を語ると長くなるので割愛。

ただ、なるほど。これは経営が傾くのは当たり前だと思える内容でした。管理職と一般職で考え方が違うのは当たり前なんだけど、それにしてもこれは…

なんでこんなことを平気で言えるのか?と考えていたんだけど、それはたぶん勉強をしていないからなのでは?との結論になりました。

 

社会人になると、なぜか勉強しない人が多い気がします。いや、そうでない人も当然たくさんいるけど、田舎の方なので向上心を持って自己啓発をしている人が本当にいない。少なくとも私の周りにはいないのですよ。

それはたぶん、うちの会社が地元ではそこそこ大きな会社で、本社から出向してくる社員がこれまたそこそこ給料がいいから、何も変化することを感じないんだと思います。

恐らく2000年代前半まではそれでもまだよかったんだと思う。でもリーマン・ショックが起きてから、明らかに歯車が狂い始めた。今までのやり方や考え方ではもう通用しないようになってきた。

でも、うちの会社は(と言うかほとんどの人は)考え方を変えなかった。落ち着けばそれまで通りの仕事ができると思っていたと、今では思う。

 

そのまま何もせずに時が過ぎてきた結果どうなったか?会社の方向が全く定まらずふらふらし、それでどんどん経営が悪化している。

 

はっきり言って、今まできた仕事のような大量生産で旨みのある仕事など、ほぼない。いや、あるにはあるだろうけどそれはイノベーションを起こして新たな製品を生み出し、常に変化を恐れないような組織です。

変化することを拒否している組織は遅かれ早かれ淘汰される世の中であることは、少し勉強すれば理解できる。でもそれすら拒絶している人が大勢いるんです。

 

残念ながらうちの会社で、たぶん私の年代以下は薄給だ。ここ数年昇給もほぼなく、最近では税金の上がり幅の方が大きくなっている。そして経営難と言う事は、来年度も昇給は無いと言う事だ。

薄給と言う事は残業代が無いと生活が非常に苦しい。と言うか無理。なので一応でたボーナスは月々の生活費充当となる。

でも残業すれば当然プライベートな時間が無くなり、勉強もできない。スキルアップも何もあったもんじゃない。

結果成長しない人々がどんどん増える悪循環が生まれているのです。

こうやってワーキングプアになるんだなあ…

 

やはり、勉強は必要です。知識があると、もはや命に係わる事もある時代なんです。

社会人としての知識や、世の中の知識。そして科学や技術の知識。これがあるかないかで自分が進みたい方向が見えてくるはず。

とは言っても、どうやって勉強をしたらいいのかわからない人が多いのでは?残念ながら私の周りではそうなんです。

 

読書が好きなので本屋にはよく行くけど、佐藤優氏と池上彰氏の著書はよく見かける。何冊か読んでますが、どうやって情報を得ているのかな?と思っていたら昨年末ですが魅力的な本が出てました。

今更感もありますが、本当におすすめの本です。知識のプールともいえるお二人が日々どうやって情報を得ているか?まとめているか?が濃縮されています。

はっきり言って真似できない(笑)。でも、所々模倣はできるし、たぶん知らない情報源も紹介されており、非常に為になります。

特にまだ20代の社会人にはぜひ読んでほしい。そして少しでも多くの知識を得てほしい。年齢を重ねたときに必ずその知識が生きてくるはずだから。

 

 

 

冬は読書の季節

と言っても年中読書はしているので、冬に限ったことではないのですが。

確か山形県は一年間の本購入金額が平均1万3千円くらいだとか。そんな額、2か月で超すなあ…

今年も既に積んでいる本が多いので、まずは消化しようと思います。

 

さて、先日買った本で、アイリスオーヤマ社長である大山健太郎氏の「アイリスオーヤマの経営理念」を読みました。

日経新聞に連載していた「私の履歴書」をまとめたものですが、非常に面白かった。

前半はまさに大山社長の履歴書で、後半はアイリスオーヤマの経営理念や、大山社長が毎週の朝礼で行っている訓示が色々書いてあります。

これは一般社員だけではなくて、管理職やひいては経営層に読んでほしい内容です。

兎に角非常に勉強になるのです。アイリスオーヤマといえば生活に密着している製品を数多く作っており、しかもお手頃価格なので若いころはそんなに大きな会社だとは思ってなかった。でもいろいろ調べると、大企業と呼ぶにふさわしい会社であることがわかり、しかも社長がテレビに出演したりしたのを見て偉く感動しました。

本当に先のことを考えて経営していることがわかるし、組織である以上様々な問題が発生する。それは社員間のことだったり社員の成長や出世に関する問題や、当然世間で問題になっている労働時間や効率化、それら様々なことに対して「どうするか」を常に考えるのと同時に問いかけ、そして方向性を示しています。

 

実はこれができる経営層って余りいないのでは?日本は常に誰かが「責任」を取るようなシステムが多いです、。書類のハンコが多いのはその証拠だと思います。

(うちの会社のある書類は、A4の大きさになんと13個の捺印が必要なものがある)

そもそも物事は、関わる人が多くなれば時間が掛かりミスが発生しやすくなります(これは単純に確立の累計です。)。

それでも何か問題があった場合、まず対策を考えるより先に「誰に責任を取らせるか?」が問われる。それが続くと誰も新しい事をしたくなくなるし、提案もなくなる。

それは組織にとっては結局はマイナスになります。

(ただし責任ある立場の方々はさすがにそう簡単にいかないだろうが)

 

私も結構な年齢になったにも関わらず、平社員という事でいろいろ思うところがある。

会社の評価システムがわからないというのは、たぶん社員にとっても会社にとっても不幸な事だろう。どのような人材を求めているのか、どこをフォローしていけばいいのかわからないと、個人は思うような成長ができないし、そうすると結局会社の成長がなくなるから。

これほど変化の激しい時代に会社の成長ができないというのは、単に自滅に向かって言っているだけなのですから。

日本の社会人は勉強しない、とよく言われているのですがそれ一般社員だけじゃなくて経営層もそうなのでは?と思います。

野村克也監督は「指揮官の能力以上に組織は成長しない」と言っています。これは本当に間違いない。

なので上層部こそ勉強してほしいです。

 

アイリスオーヤマの経営理念 大山健太郎 私の履歴書

アイリスオーヤマの経営理念 大山健太郎 私の履歴書