しがない会社員のおじさんの実情

よく若者に夢にむかって進もうとか、やりたい事をやれ、とかいう大人がいました。

子供の頃はそれをなんで言っているか全くわかりませんでした。だって先は長いし、そんなこと言われなくても毎日遊んで楽しかった。

 

それが今やどうだろう?どんな大人になっているだろうと振り返ってみる。

山形の田舎暮らしで、一応工場の営業職で正社員。41歳になり独身で彼女もいない。

当然友人と兄弟は結婚して子供の世話で忙しく、なかなか会えない。

なので休日はたいてい一人で過ごすことが多い。

バイクに乗るので、一人でツーリングに行こうか?とよく考えるのだが毎日仕事で帰るのが遅くなり、そんな毎日では休みの日のことを考える余裕はない。そうなると結局家で溜まったビデオを見てだらだら過ごすのが関の山。

せめて外食でも…と思うのだが、給料も安く外食するのももったいない。

そう、給料も安いのだ。独身でそこそこ働いているというのに、ここ数年給料も上がらない。というかもともと高くないのに40歳を超えて税金がどんどん上がり、結果的に下がっている。残業しないと手取り16万円くらいなのだから生活するので精一杯。

田舎で実家だから何とか生活できるが、そうでなかったらたぶん無理。みんなよく子育てや家買ったりしてるなあ・・・

なのであまり外食もせず、家で過ごすことが必然的に多くなるのだ。

 

はっきり言って、今後工場で給料が上がることというのは殆どないだろう。だって物が売れない時代だもん。

日本は人口も減ってくるし、グローバルな会社や特徴がある会社でないとどんどん残れなくなってくる。もう大量生産の時代じゃないし、かなり頭を使わないと工場は生き残れないだろう。

にもかかわらず10年以上前の考えで動いている会社が多いこと。なので当然仕事も伸びなくて、負担は若い社員にのしかかる。

ある程度の社員はそこそこ給料もらっているんだけど、私は中途採用なので給料が安いまま止まってしまったのだ。

指示待ち社員が給料高いのははっきり言って頭にくるし、もうやる気も出ない。

 

なので、同じく稼げないなら好きなことをした方がいいし、それでもしかして稼げるチャンスが生まれる可能性もある。

だから大人は夢を追いかけろと言ってたんだろうな…と、この歳になり思い知った。

 

若者よ。ひとつ言っておきたい。

「働く」という事が「お金を稼ぐ」事であれば、「会社に入る」事が働くことではない。

人のためになることや、人を楽しませることが「働く」事になるのだ。

そのことは若いうちに知っておいた方が間違いなく良い。

これから私のような想いをする大人にならないためにも、知っておいてほしい。