冬は読書の季節
と言っても年中読書はしているので、冬に限ったことではないのですが。
確か山形県は一年間の本購入金額が平均1万3千円くらいだとか。そんな額、2か月で超すなあ…
今年も既に積んでいる本が多いので、まずは消化しようと思います。
さて、先日買った本で、アイリスオーヤマ社長である大山健太郎氏の「アイリスオーヤマの経営理念」を読みました。
日経新聞に連載していた「私の履歴書」をまとめたものですが、非常に面白かった。
前半はまさに大山社長の履歴書で、後半はアイリスオーヤマの経営理念や、大山社長が毎週の朝礼で行っている訓示が色々書いてあります。
これは一般社員だけではなくて、管理職やひいては経営層に読んでほしい内容です。
兎に角非常に勉強になるのです。アイリスオーヤマといえば生活に密着している製品を数多く作っており、しかもお手頃価格なので若いころはそんなに大きな会社だとは思ってなかった。でもいろいろ調べると、大企業と呼ぶにふさわしい会社であることがわかり、しかも社長がテレビに出演したりしたのを見て偉く感動しました。
本当に先のことを考えて経営していることがわかるし、組織である以上様々な問題が発生する。それは社員間のことだったり社員の成長や出世に関する問題や、当然世間で問題になっている労働時間や効率化、それら様々なことに対して「どうするか」を常に考えるのと同時に問いかけ、そして方向性を示しています。
実はこれができる経営層って余りいないのでは?日本は常に誰かが「責任」を取るようなシステムが多いです、。書類のハンコが多いのはその証拠だと思います。
(うちの会社のある書類は、A4の大きさになんと13個の捺印が必要なものがある)
そもそも物事は、関わる人が多くなれば時間が掛かりミスが発生しやすくなります(これは単純に確立の累計です。)。
それでも何か問題があった場合、まず対策を考えるより先に「誰に責任を取らせるか?」が問われる。それが続くと誰も新しい事をしたくなくなるし、提案もなくなる。
それは組織にとっては結局はマイナスになります。
(ただし責任ある立場の方々はさすがにそう簡単にいかないだろうが)
私も結構な年齢になったにも関わらず、平社員という事でいろいろ思うところがある。
会社の評価システムがわからないというのは、たぶん社員にとっても会社にとっても不幸な事だろう。どのような人材を求めているのか、どこをフォローしていけばいいのかわからないと、個人は思うような成長ができないし、そうすると結局会社の成長がなくなるから。
これほど変化の激しい時代に会社の成長ができないというのは、単に自滅に向かって言っているだけなのですから。
日本の社会人は勉強しない、とよく言われているのですがそれ一般社員だけじゃなくて経営層もそうなのでは?と思います。
野村克也監督は「指揮官の能力以上に組織は成長しない」と言っています。これは本当に間違いない。
なので上層部こそ勉強してほしいです。