知識を得るために必要な知識

先日会社で非常に腹正しい事がありました。詳細を語ると長くなるので割愛。

ただ、なるほど。これは経営が傾くのは当たり前だと思える内容でした。管理職と一般職で考え方が違うのは当たり前なんだけど、それにしてもこれは…

なんでこんなことを平気で言えるのか?と考えていたんだけど、それはたぶん勉強をしていないからなのでは?との結論になりました。

 

社会人になると、なぜか勉強しない人が多い気がします。いや、そうでない人も当然たくさんいるけど、田舎の方なので向上心を持って自己啓発をしている人が本当にいない。少なくとも私の周りにはいないのですよ。

それはたぶん、うちの会社が地元ではそこそこ大きな会社で、本社から出向してくる社員がこれまたそこそこ給料がいいから、何も変化することを感じないんだと思います。

恐らく2000年代前半まではそれでもまだよかったんだと思う。でもリーマン・ショックが起きてから、明らかに歯車が狂い始めた。今までのやり方や考え方ではもう通用しないようになってきた。

でも、うちの会社は(と言うかほとんどの人は)考え方を変えなかった。落ち着けばそれまで通りの仕事ができると思っていたと、今では思う。

 

そのまま何もせずに時が過ぎてきた結果どうなったか?会社の方向が全く定まらずふらふらし、それでどんどん経営が悪化している。

 

はっきり言って、今まできた仕事のような大量生産で旨みのある仕事など、ほぼない。いや、あるにはあるだろうけどそれはイノベーションを起こして新たな製品を生み出し、常に変化を恐れないような組織です。

変化することを拒否している組織は遅かれ早かれ淘汰される世の中であることは、少し勉強すれば理解できる。でもそれすら拒絶している人が大勢いるんです。

 

残念ながらうちの会社で、たぶん私の年代以下は薄給だ。ここ数年昇給もほぼなく、最近では税金の上がり幅の方が大きくなっている。そして経営難と言う事は、来年度も昇給は無いと言う事だ。

薄給と言う事は残業代が無いと生活が非常に苦しい。と言うか無理。なので一応でたボーナスは月々の生活費充当となる。

でも残業すれば当然プライベートな時間が無くなり、勉強もできない。スキルアップも何もあったもんじゃない。

結果成長しない人々がどんどん増える悪循環が生まれているのです。

こうやってワーキングプアになるんだなあ…

 

やはり、勉強は必要です。知識があると、もはや命に係わる事もある時代なんです。

社会人としての知識や、世の中の知識。そして科学や技術の知識。これがあるかないかで自分が進みたい方向が見えてくるはず。

とは言っても、どうやって勉強をしたらいいのかわからない人が多いのでは?残念ながら私の周りではそうなんです。

 

読書が好きなので本屋にはよく行くけど、佐藤優氏と池上彰氏の著書はよく見かける。何冊か読んでますが、どうやって情報を得ているのかな?と思っていたら昨年末ですが魅力的な本が出てました。

今更感もありますが、本当におすすめの本です。知識のプールともいえるお二人が日々どうやって情報を得ているか?まとめているか?が濃縮されています。

はっきり言って真似できない(笑)。でも、所々模倣はできるし、たぶん知らない情報源も紹介されており、非常に為になります。

特にまだ20代の社会人にはぜひ読んでほしい。そして少しでも多くの知識を得てほしい。年齢を重ねたときに必ずその知識が生きてくるはずだから。