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人の皮を被った感情の化け物~大家健の咆哮

大家健と言うプロレスラーがいる。彼はDDT系列のガンバレ☆プロレスの代表者兼エースだ。

何度も失踪し、本当に期間工や自殺未遂(まあ大事に至らなかったみたい)を行って、彼は結局プロレスに戻ってきた。骨の髄までプロレスラーだったのだ。

戻ってきたはいいけどDDTをクビになり、復帰も拒否されて団体を作ることを提案された。そうしてわずか1万5千円で立ち上げのがガンバレ☆プロレスだ。

 

それまでパッとしないレスラーだった大家健は、ガンプロを立ち上げてから変わった。ごまかしたり逃げたりすることをやめて、「プロレスをもう一度メジャーにする」と宣言した。そうはいっても有名レスラーも資本力もないガンプロは地道にやっていくしかなかった。

がむしゃらにまっすぐに大家は戦った。ガンプロの試合は月一、100人程度の会場で行う。そのたびに大家は自分の胸の内を叫んだ。ごまかしが一切ないその言葉は、まるで呪文のように人の心に響いた。

考えてみればこんなに感情をあらわにして叫ぶ選手は今やなかなかいない。マイクアピールが常識ではあるが、プロレスラーである以上ある程度は感情を抑えて自分のスタイルを通す。

しかし、大家のスタイルは感情むき出しなのだから、マイクアピールは感情をそのまま叫ぶ。感情をそのままぶつけられると、受ける人もごまかさずにまっすぐになる。

そして2016年に後楽園で大会を開催することにした。今まで100人規模だったのが生きなら1000人単位だ。そりゃ大変な賭けであったのは間違いない。

後楽園の前に、こんなことがあった。

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この動画後半の大家健の叫びは、今やこんなことを言う大人はいないんじゃないのかと思う。人に馬鹿にされても、夢を語り続けろ。そうすれば応援してくれる人は必ずいると。

今の大人はその逆のことを子供に教えているだろう。夢なんか見てないで、早く現実を見ろと。

大家健は自分で言っている「プロレスをもう一度メジャーにする」事はとてつもなく高い山だ。今新日本プロレスDDT大日本プロレスなどが盛り上がってきてはいるけど、かつてのゴールデンタイムで放送があった頃に比べるとまだまだ。

しかもガンプロは(本人も言ってるけど)弱小インディー団体だ。全体で見ればどれだけ影響があるかわからない。

それでも大家健は叫ぶ。今でも叫び続けている。プロレスをもう一度メジャーにすると。夢を叫び続けろと。魂の言葉は人の心に響き、そして届く。確かに会場は小さいかもしれないけどちょっとずつ進んでいる。

大家健は自分で言ったことを実践しているのだ。だからファンの心に響くし残る。

彼の生き方は泥臭いしかっこ悪い。かっこ悪すぎて格好いい。たまらなく格好いいのだ。やろうと思ってなかなかできない。

だから彼を応援したくなるのだ。感情の塊である彼は、どうかそのまま突き進んでほしい。そしてプロレスをもう一度メジャーにする為に。