LOGAN感想〜1人の男の戦いについて

ようやく見てこれました。もう文句無し、最高の映画だということはおそらく多くの人が同意してくれるでしょう。

間違いなくキャスティングの時点で勝ち、と言える映画です。17年もの長い間ウルヴァリンを見事に演じてくれたヒュー・ジャックマンには感謝の言葉しかありません。そしてパトリック・スチュワート、ダフネ・キーンにも。この三人だからこそ名作になり得たんだと思います。

ヒーロー物と言う枠を超えた映画で、ラストは自然に泣いていた、この映画に出会えたことを感謝します。本当にありがとう!

 

それにしても、ここまでヒーローが老いた映画は今後も含めて作れないでしょう。ヒーローだった男の内面が余りにも切なく、信じて来たものの為に戦って来た事全てを否定せざるを得ない状況になり、それでも最後の最後にローラという希望を手にした。

文字通り命をかけたラストバトルの後の2人の別れ。今まで過酷すぎる人生を歩んで来たウルヴァリンはローガンとして初めて安らぎを得たのだと思います。

 

アメコミの世界は死んでも生き返るのが当たり前だけど、この映画でヒュー・ジャックマンパトリック・スチュワートは卒業を明言しているのでもうちょっと復活はないでしょう。

アメコミの方でもウルヴァリンとプロフェッサーXは今ちょうど死んでいるままなので(変な表現だけど)、代替わりするのか原作どおりになるのか分かりません。でもXーMENシリーズはまだまだ続けて欲しい。魅力的なキャラクターが沢山いるので当然可能だと思います。

 

それにしてもダフネ・キーンが素晴らしかった。彼女のような新人をキャスティングできる所がハリウッドの強みだと思います。完璧なローラを演じてくれてありがとう!