暴力に彩られた相撲を国技としていい物かどうか~プロレスを国技にした方が良いと思う。

昨年末の日馬富士の暴力騒動がとりあえずひと段落した、と思ったらまた出ました。

新たな(発生は過去ですが)暴力事件。

 

www.msn.co

 

色々と報道されているので詳細は省くけど、さすがにこの言い訳はひど過ぎる。

事件が起きたときは相撲界の一員なわけで、公表しないどころか突き放したこの言い方。こんな奴に子供を預けてしまった親御さんの後悔と、怪我されて将来の夢もぶち壊された被害者の苦悩と怒りは計り知れないでしょ。

 

こんな世の中とかけ離れた暴力と隠ぺいに彩られたスポーツを国技と言うのは恥ずかしい。そもそも国技と決まっているわけではなくて、勝手に言っているだけだし。

 

さて、暴力やしごきが当たり前だったスポーツと言えば、あまり言いたくないけど私の大好きなプロレス界もそうだったそうで。かつては練習生は訳のない暴力や、理不尽なシゴキが当たり前だったという証言は結構ありました。

しかし、今ではそんな暴力やシゴキはなくなったとの事です。例えば新日本プロレスでは真壁刀義選手が著書でも書いていますが、自分が理不尽なシゴキやスパーリングに名を借りた暴力を受け、「自分の代からは絶対にこんなことは止めよう」と誓ったという事です。

実際にその後若手選手がたくさんデビューし、その立ち居振る舞いを見るととてもいい環境でトレーニングができているとわかります。

そしてほかの団体、例えばDDT系列でも同じく若手の充実が見て取れるし(そもそもDDTの成り立ちを考えるとシゴキとか暴力はあり得ないだろうし)、きちんと会社として成り立たせなければならない事と、特に2000年代の低迷期を考えると暴力やシゴキを続けていれば本当に将来がない、と思ったのではないでしょうか?

 

最早プロレス界の方が、相撲界よりはるかに健全で楽しいスポーツになったんだと思います。そして相撲女子と同じくプロレス女子もいるし。

そうなると、もうプロレスを国技と言っていいんじゃないの?

あまり言いたくないけどプロレスにはブック(いわゆる勝敗込みのストーリー)の存在がありますが、それは相撲界にも「注射」があるので同じだし、何よりの新日本プロレスは売上ベースでは世界2位の団体でもあるし。

 

・・・まあ、さすがにそれは無理だとわかっていますが、少なくとも相撲に魅力はなくなってしまったな、と。

もう暴力団のような組織になり下がったんだな、と思うと見る気も起きないわけです。

どんな業界でも若手をきちんと育てられないと衰退するだけなんですが…