スーパーササダンゴマシンと良寛と

スーパーササダンゴマシンと言うレスラーがいる。

(語呂が悪いのとテンポが狂いますので敬称略で行かせていただきます)

結構テレビにもでているので知っている方もいるかもしれない。

 

DDT所属のプロレスラーでありながら、得意技がパワーポイントを使ったプレゼンだ。

そう、あの会社でよく使うパワポを使って試合前にプレゼンを行うのだ。

これの出来が非常によく、今やいろんなところでプレゼンを披露している。

興味がない事でも、彼の手にかかればそのプレゼンにぐいぐい引き込まれ、最後の提案に思わず納得してしまう、もう魔法のようなプレゼンなのだ。

(プロレス関係の動画で、一番面白いという声もあります)

 

そんなササダンゴマシンが出雲崎町長から直々に依頼を受け、「良寛記念館」に関してプレゼンを行った動画をたまたま見ました。

 

www.ryokan-kinenkan.jp

 

良寛記念館、かつては年間入館者10万人以上だったのが、現在は1万人を割り込んでいるらしい。本当に危機的状況なくらい、人が来てないとのことで、本気でスーパーササダンゴマシンに依頼したとのこと。

 

正直私も良寛の事は知らなかったのだが、今回のプレゼンを見て引き込まれてしまった。そして夏目漱石正岡子規に多大な影響を与えたことを知った。

これはすごい。こんな人の記念館なのに、そんなに人が来ないなんて・・・日本人はどうなっているんだ!と自分を棚に上げて憤った次第です。

 

ササダンゴマシンのプレゼンはやはり見事。笑いを交えながら、きちんと良寛についても説明し、そして最後に提案する改善策に、思わずみんなの顔が引き締まる。

記念館や博物館の盲点を突くその提案、でもお金もかからず、しかもすぐに実現可能。

正にプレゼンの鏡である。

ぜひ見てほしい。見ると良寛に興味を持つこと請け合いです。


スーパー・ササダンゴ・マシンが「良寛記念館」をプレゼン!

面白いだけでなく、プレゼンの流れの勉強にもなります。

バッタを倒しにアフリカへ行った博士の本を読みました。

 いや~面白かった。今更ながらこんな面白い本をスルーしていた自分に腹が立つくらい。一気に読んでしまった。

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 そもそもこの本の存在は知っていたし、話題になっていることも知っていた。

それなのにスルーしていた。

 

だって、表紙が「バッタのコスプレをしたおじさん」だよ?

著者も「前野ウルド浩太郎」だよ?

なんだよウルドって。ベルダンディースクルドはどこ行ったんだよ?てな感じで訳が分からんって思ってた(かなり失礼。ウルドの由来も書いてあるが、非常に名誉ある名前でした・・・)。

 

先週の出張中に時間が空いたので、いつものように本屋を探して入店。本屋であれば、数時間くらいはあっという間に立ってしまうのだが、田舎の本屋だったのでそんなに品ぞろえがない。

そんな中、この表紙が私を誘っていた。表紙の通り網で捕獲されたようだ・・・

パラパラと前書きを読んでみると

 

「子供の頃からの夢「バッタに食べられたい」をかなえるためなのだ」

 

この一文で購入を決めた。こんな変人が書いた本、面白いに決まっている。

 

著者の前野さん、ものすごくきちんとした研究者で小さなころから昆虫、特にバッタが大好き。好きすぎて世にも珍しい「バッタアレルギー」になるくらい(つまり、触りすぎなのだ)。

 

そんな前野さんがバッタの研究をするため、アフリカのモーリタニア国に行く。正直モーリタニアなんて国は初めて知ったのだが、バッタによる被害がとんでもないようだ。もともと裕福ではない国らしいが、バッタの被害が起きるともう目も当てられなくなるらしい。

そもそもバッタの被害は「蝗害(こうがい)」と呼ばれ、世界中で起きている。

もし防ぐことが出来たら、それこそノーベル賞並みの偉業なのだ。

そんな壮大な野望を胸に秘めつつ、モーリタニアで経験した様々な出来事を軽快に記している。

当然お金や将来の心配もあるのだけど、それよりもバッタ研究に熱い情熱を注ぎ、次第に多くの人の協力を得ていく姿に、読んでいるこちらも次第に巻き込まれていく。

そして前野さんの協力者も非常に魅力的だ。あったこともないのにもう顔見知りだと思える位に生き生きと描かれている。

調子がいいが、確かな腕とノリで支えてくれる専属ドライバーのティジャニ。

しっかりとした決断と大きな愛情で支えてくれる、研究所のババ所長。

もちろん研究者としての苦労や悩みも書かれているが、常に前向きに行動する前野さんの姿に勇気づけられるし、昆虫にも興味を持ってくる。

本当に面白い。こんな本を避けていたなんて、人生の不覚だ。

拍子で迷っている人がいるのなら、その迷いはすぐに捨てて手に取ってほしい。

虫嫌いなあなたでも、面白くてたまらなくなるはずだから。

大相撲は日本の負の縮図だ

稀勢の里が引退した。怪我を押して土俵に上がり、結果その土俵人生を縮める事になってしまった。

そもそも相撲協会の都合で1場所での優勝で、横綱への昇進も決められた(確かにその前場所も優勝に準ずる成績に近かったけど)。

横綱になり初めての場所で怪我を押しながらも優勝し、昇進が正当なものであることを証明したが、その後が悪かった。

怪我を治せないまま土俵に上がるその姿は、横綱と言う地位に苦しんでいるように見えた。

 

どうも相撲界にはまだまだ古い慣習が残っているようだ(というか残っている)。

未だに階級が上の物は暴力をふるっているし、怪我をしても土俵で直せ。そして横綱は勝てなくなったら引退。

それで何人の有望なアスリートが相撲界を去ったのだろうか。おそらく若手のころに相当去っているのではないか。

それで新弟子が入らない、と嘆いている相撲協会の何と傲慢で怠惰なことか。そりゃ当然だろう。旧体制の軍国主義のような世界に、喜んで飛び込もうとする者が今の世の中いるだろうか。

しきたりや伝統と言ってさんざん逃げ回って、結果一人のアスリートの未来を奪ってしまった。その事実は変わらない。

そしてこれからも繰り返されるんだろう。歌舞伎界は伝統を守りつつ、新しい事をどんどん取り入れている。それでも歌舞伎の主軸がずれないのはなぜだろうか。

(さすがに相撲でU・S・Aをやるわけにはいかないが)

もう本格的に考えないと、相撲は衰退していくだろう(相撲自体は残すだろうが、外国勢ばかりの競技を「国技」と自称するのは流石にまずいでしょ)。

さらば、ギルス

www.iza.ne.jp

 

ライダーファンとして、非常に残念なニュースです。でも同じ男性としてはとても許せることではない。当然の決断だと思います。

 

仮面ライダーアギトで、主役の一人「仮面ライダーになってしまった男」葦原涼役で好演し、でもその後色々と苦労されていたのは知っていました。

それでも純烈のメンバーとしてコツコツ活動し、ここ数年は頻繁にテレビで見かける事も多くなり、2018年は遂に紅白出場と、遂に大舞台に来ることができた直後のこのニュース。

繰り返しますが本当に残念。

ただ、以前に友井さんが離婚されたときもこの噂はあった記憶があります。

もし本当だとしたら、そのころから変わっていないという事。

芸能人とはファンが育て、支えているのかもしれません。でも本人を近くで支えている人、家族や恋人、友人に感謝していない人はいずれは誰からも見放されてしまう、そう思います。

今回の件も、迷惑をかけた方々にはきちんと謝罪と対応をし、贖罪を果たしてほしい。

 

仮面ライダーアギトは、3人の主人公がそれぞれの経緯で仮面ライダーになり、翻弄される運命に立ち向かうという群像劇でした。

(ネタバレになりますが、アギトのラスボスは「神」でしたので文字通りに運命をもてあそばれています)

その中で、友井氏演じる葦原涼は「仮面ライダーになってしまった」ため、作中の不幸を一新に背負わされ、それでも立ち上がる強い男でした。

芸能界から身を引くという事ですが、人生はまだこれからも続きます。

ライダーファンの一人として、願わくば葦原涼のように再び立ち上がり、今度はライダーのようにみんなを守るために活動してほしいと思います。

 

カルロス・ゴーン氏の逮捕は日本経済をどん底に落とすかもしれない~よみがえるSWSの悪夢

先日釈放されると思っていたカルロス・ゴーン氏が三度目の逮捕をされ、勾留延長になりました。

事件の詳細はたくさんの方々が色々言っているので省きます。実はこの事件を見て、何かもやもやしてたんですがようやくわかりました。

事件性とか何かはともかく、構図がSWSの時に似ているんです。

 

SWS(スーパー・ワールド・スポーツ)とは、1990年にメガネスーパーがスポンサーとなって設立したプロレス団体です。

当時のプロレス界の盛り上がりは全盛期を過ぎ、TVもゴールデンから移動されていました。当然資金繰りは厳しくなっています。

そんな中、当時のメガネスーパーは売り上げが物凄い状況で、多額の資金をもってプロレス業界に参入したわけです。

天龍源一郎をエースとし、新日本、全日本プロレスから選手を引き抜き活動を開始したわけですが、当時圧倒的な発行部数を誇っていた週刊プロレスが大バッシングを繰り広げ、わずか2年で活動を停止しました。

この時の週刊プロレスのバッシングは本当に物凄く、インターネットがない所にネガティブキャンペーンを張られた為、多くのプロレスファンが同調してしまいました。

(このあたりの詳細は検索したり、Amazonプライムの「有田と週刊プロレスと」でも詳しく語られております。)

 

その後プロレス界は総合格闘技に押され、2000年台にはいわゆる「冬の時代」となります。その時は本当にスポンサーがつかず、多くの団体が危機的な状況に陥るわけです。反対に総合格闘技は多くのスポンサーが付き、ゴールデンでガンガン放送されていました。

考えれば当然です。下手にプロレス業界のスポンサーになると、メガネスーパーのようにバッシングを受けるかもしれないんですから。

 

今回のゴーンさんの逮捕、

「有力者が参入したが既存の勢力が追い出したため、次に危機的状況になったときにはだれも助けてくれない」

と言う流れが似ている気がしてならないんです。

日産も、ゴーンさんが社長になった当時は本当に売り上げ不振で、いつ倒産するかという状況でした。

そんな中、ゴーンさんが社長になり、販売台数世界2位になるという大躍進を遂げたわけです。

それでも日産の幹部は会社を仕切るゴーンさんが気に入らなかったんでしょう、クーデターに近い形で追い出したわけです。

そして勾留が続き、海外でも大々的に報道されています。

 

果たして今後、日本の大手企業が危機的な状況になったとき、立て直そうと内部まで入り込んでくる海外の経営者がいるでしょうか?

怖くてほおっておくか(技術者は引き抜くでしょうが)、おそらくすぐ企業買収をしてくるでしょう。

今回の件、考えているより日本経済に大きな打撃になってくるかもしれません。

 

 

お笑いの評価の難しさについて

今年のM-1の審査で、いろいろと議論が起こっています。

と言うか、ここ数年は毎回審査方法について様々な議論が起こっています。

そんな議論を見て毎回思うのは、お笑いの審査は難しいという事。

同じ演目でも、審査する人により結果が変わるんだと思います。

観客を楽しませたのが正解と言うなら、以前NHKで放送していたオンエアバトルが一番公正な審査だろうけど、いわゆる師匠クラスが審査すればまた別の結果になるだろうし、お笑い学校の講師が審査すればまた結果が変わるんだと思います。

漫才と言っても様々な方式があるわけで、どれが正解とか正しい流れかとかを定義するのは難しい。私の中で強烈に覚えているのは、2008年のM-1でオードリーが勝てなかった時。

この時はNON STYLEが優勝したのですが観客の受けはオードリーの方が上だったと思います(TVで見ていて、ですが)。なので今回ほどではないですが結構議論になりました。

ただ、漫才のテクニックも含めて、と言われるとこれはもう素人にはわかりません。その辺を含めてNON STYLEが優勝したのかな、と思ってました(もちろん漫才も面白かったです)。

M-1後の「みなさんのおかげです」でタカさんがオードリーに「M-1惜しかったね。ネタのチョイスの差かな?」(決勝ではズレ漫才ではなかったので)と仰ってたのが印象的でした。

 

もう一つ、2002年のM-1でテツandトモが演じた後、審査員の間で相当議論が起こりました(当時見ていた人は驚いたはず)。特に立川談志師匠が「お前らここに出てくる奴じゃないよ」と言った時、テレビで見ても会場が凍り付くのがわかりました。

まあこれは談志師匠が凄く褒めている(大会で競うようなレベルではなく。立派に芸として確立している)という事だったんですが、瞬間はかなりびっくりしました(その後ノリノリで共演したりもしてます)。

 

他にも同じような例が多数あると思いますが、M-1は注目度が高いため特に議論を呼ぶんだと思います。でも、いろいろな意見があって当然。何を面白いと思うかは全員が違うのですから。

寧ろその意見の違いを論議して楽しむところまで行ければいいかな、と思います。

でも暴言はダメ。自分の意見と違うからと言って真っ向から否定してしまえば、そこで終わってしまう。それはもったいないと思います。違いを楽しむくらいの余裕がないと、そもそも楽しめないと思います。

23年ぶりに登場!?

ドラゴンボール超 ブロリー」になんとゴジータ参戦が、公式から発表された!

現在はYoutubeの各チャンネルでも公開されているのですぐに確認可能です。

 

・・・正直これは劇場で見て驚きたかったかな~。あのブロリーにどう対抗するか、決着はどうするんだ?と思ってたから、豪快にネタバレされた気分。

でも、予告を見るとゴジータがかっこいい。いや、格好良すぎる!ブロリーだけでも楽しみなのにそこにゴジータまで?鳥山先生、張り切りすぎでしょ!

 

まあ、ここまでネタバレされても絶対に見に行くと決めている訳なのでその決意は変わりません。

というよりゴジータ参戦で更に見たくなったというのが本音でもありますので、これは公式の戦略に見事に乗せられているな~

今回の映画、本当に楽しみです!