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プロレスラーに学ぶ自己表現方法

今日から新年度の開始だ。一応サラリーマンとして組織に所属していると、どうしても自己主張がおろそかになってしまう。今までと違ってこれからはどんどん自己主張していかなければいけないから勉強していかなければ生き残るのは難しいと思っている。

 

そこで参考になるのがプロレスラーなのだ(なんとも強引なつなぎだが…)。

あくまで個人的だが、プロレスラーは自己プロデュースがとても大切だと思う。今や黙々と試合をこなしているだけで人気レスラーになるのはとても難しい時代。数多くのレスラーが存在する時代だし、その中で生き残るのは大変だ。

 

そんな中でも注目を集めるレスラーが存在する。

今一番注目されているのはなんと言っても新日本プロレス内藤哲也選手だろう。2016年にプロレス大賞を受賞し、2017年1・4東京ドームでは棚橋越えをはたした。今や会場がロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのTシャツで埋まっている現在、一番盛り上がるのは、当然内藤の入場の時だ。

有名な話だが、2015年までの内藤は殆ど支持を得られなかった。それどころかベビーフェイスなのに物凄いブーイングを浴びていたほどだ。

試合がしょっぱいわけでもない。むしろ運動神経は抜群で、ファイトスタイルも華麗だった。内藤本人が新日本プロレスのファンであったこともあり、実は文句のつけようがないほどのスタイルだった。

しかしインタビューを読むと内藤には常に焦りがあった。当時「30歳までにIWGPヘビーのベルトを取る」と何度も宣言していたのだが、怪我などでなかなかチャンスが巡ってこないまま30歳が近づいてきた。

そんな中、2013年のG1 クライマックスについに優勝してIWGPヘビーへの挑戦権を手にする。2014年1・4メインイベントでの挑戦試合が決まったはずなのに、この時だけファン投票が行われ、IGWPヘビー級選手権試合がセミファイナルとなってしまった。そして試合にも敗れ、遂に30歳までの戴冠はできなかった。

この辺りの内藤選手にはとにかく信じられない位ブーイングが多かった。リング上で本人が苦笑いする時がどれほど多かったか。どんなにいいファイトをして、訴えかけても全く伝わらないのだから戸惑うのも当たり前だったろう。

 

実は私も内藤選手に対しては「いい選手だけどぱっとしないなあ」と言う感じだった。スタイルが親日時代の武藤選手そっくりだったからかもしれない。

 

そんな中だった2015年6月、メキシコに1か月間行って戻ってきた内藤選手は変わっていた。ロス・インゴベルナブレスというユニットに加入して、そのまま戻ってきた内藤選手はある言葉を借りればグレて帰ってきた。タッグマッチではパートナーと全く連携を取らず、味方にも攻撃する。今まで必死に応援を訴えていたファンへの言葉も無くなっていた。そんな内藤選手に対してもまだブーイングがあったが、それに対して全く意に介することが無くなっていた。

ブーイングの質も明らかに違っていた。以前は拒否反応であったのだが、この時は何が何だかわからないのでとりあえずブーイングしておこう、という感じであった。それが歓声に変わっていくのにそんなに時間はかからなかった。

それからの活躍は最早言うまでもない。今や新日本プロレスの話題の中心となっている。

実は内藤選手の主張は殆ど変わっていない。インタビューを読んでもロス・インゴベルナブレス前と後でも言っている本質は変わってないのだ。変わったところは以前は反応を求めていたのに対して、今は全く気にしていない。受け止め方は皆様方の自由でいいですよ、というのが内藤選手のスタンスになった。

これからも内藤選手への歓声はやまないだろう。そして近いうちにIWGPヘビーへの挑戦もあるのではないだろうか。インターコンチを所持している現在、難しいのかもしれないがそれすら変えてしまう力が今の内藤選手にはある。

 

嫌われることを厭わず、言いたいとこを発信する。だが、その内容が消して本筋よりずれていないのだ。プロレスが最高のエンターテイメントだから常にファンの予想を裏切らないといけない。それはファンである内藤選手が一番よくわかっているのだ。

それはどこかアドラー心理学にも通じるところがあると思うのは私だけだろうか?

 

近年彼ほど自己プロデュースをして成功したレスラーは稀有だろう。本当に僅かな間で、観客の反応を真逆にしてしまった。

 

実はもう2人、ものすごい自己表現をして成功しているレスラーがいるのだが、長くなってしまったので次回以降に書いてみたいと思う(ファンの方々には当然の選手なのだが)。