永田と千葉とBOSSと

99日、千葉の東金アリーナ新日本プロレス 永田裕志選手プロデュースによる大会が開催されました。満員の会場でのメインイベントは小島聡選手復帰戦で、第三世代カルテットが集結!全員元気で、非常に見ごたえのある試合でした。

永田選手プロデュース8年目、本当に暖かい、良い大会になったなあ…と感動。

 

永田選手、缶コーヒーBOSSとコラボしたCMに出ています。

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「俺たちは、消耗品かもしれませんが使い捨てじゃないんです」と、静かに語りかけるこのCMは、自分が年齢を重ねた現在、非常に身に染みる思いがします。

 

ここ数年、新日本プロレスは「過去最高の利益」を更新しており、会場は地方でも満員と

まさに黄金時代。

観客も家族連れやカップルが多くなり、本当に楽しんでいる様子が見て取れます。

(半分女性だというのも、大きな変化です)

 

そんな中、第三世代の4人は試合数も減少傾向にあり、試合順も若い方。対戦相手もヤングライオンなど。つまり、主流ではありません。

 

永田裕志選手は、不遇のレスラーだと思います。

K-1やプライドなどが台頭してきた90年代後半。メインを張るようになってきましたが、このころはプロレス界がかなり揺らいでいました。

そして慣れない総合格闘技に出陣させられ、負けてしまいます。

負けた永田選手はプロレス人気が落ち込んだ原因のように言われることもありました。

それでも、永田選手はリングに立ち続けました。

そして、数多くの激しい戦いを繰り広げてくれました。

落ち込んでいくプロレス人気を、粉骨砕身支えてくれたんです。

 

そして、ようやく人気が復興してきた今、戦いの中心からは離れたと言われるようになりました。

じゃあ、第三世代は新日本に不要なのでしょうか?

いや、そんなことは絶対ありません。

メインかどうかだけでは測れないのがプロレスの面白さ。会場人気はほかの選手に全く引けを取りません。

それに、組織として考えた場合、ベテランが若手をきちんと育てる事が出来るのです。

これだけのベテランがヤングライオンを厳しく攻め立てる、まさに獅子の子を谷底に突き落とし、鍛え上げていっている。その成果は試合を見ればはっきりわかります。

 

最近、新日本プロレスから第三世代がコーチしてくれるトレーニングジムを始めると宣伝がありました。

経験を積みかさねた彼らだからこそ、適切なコーチングができるんだと思います。

 

売上が伸びたとはいえ、まだまだ伸ばさなければいけないプロレス人気。

第三世代の力が必要な時は、まだまだこれからなんです。